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ナノ粒子状

ナノ粒子とは、ある物質を100ナノメートル未満の粒子にしたものです。比重面積が極めて大きいこと、量子サイズ効果によって特有の物性を示すことなど、一般的なサイズの個体材料と異なるため、さまざまな分野・業界で研究や利用が進められています。

これらのナノテクノロジーにより、あらゆる機器を小さく作ることができたり、高機能化する可能性が大きくなっています。

具体的なナノ粒子状の種類とその乾燥について

ナノ粒子は1つ1つの粒子が非常に細かいため、使用できる乾燥機のタイプも限られてくる素材です。金属や半導体、酸化物などのサイズがナノ領域になると、溶融温度や焼成温度の低下、蛍光発光、触媒の高効率化や新規反応など、異なった特性や性質を示すようになります。

そのため温度・湿度管理や乾燥方法、混合・攪拌・解砕の方法、コンタミや衛生管理などさまざまな要素に気をつけながら、素材に適した乾燥機を選定する必要があります。

金属

金属ナノ粒子は体積に対する表面積割合が大きな金属素材で、導電材料や磁性材料、発光材料などさまざまな用途に利用されています。

適切な方法で適切な取り扱いをしなければ爆発や発火の恐れがあるため、細心の注意が必要な原料です。振動や摩擦、湿気、熱、衝撃、日光などにも注意することが必要です。

セラミックス

セラミックスは金属や非金属を問わず、無機化合物の材料のことをいいます。セラミックスの材料をナノ粒子にすることにより、蛍光発光特性など通常の粒子にはないさまざまな特性を持たせることができます。

セラミックス材料は均一なナノ粒子などの厳選された原料を組み合わせて生成することにより、性能の向上・新たな機能の付与が可能となる素材です。

酸化物

酸化物とは、酸素とそれより電気陰性度が小さい元素から構成される化合物のことをいい、酸素はほとんどすべての元素と酸化物を生成します。

ナノ粒子の酸化物の場合、たとえば金属酸化物などがあり、高い結晶性と分散性などの優れた特徴を持っています。

用途としては研磨剤や添加剤、顔料や触媒に使用されるなど、さまざまなテクノロジーに貢献している原料です。

窒化物

窒化物は窒素と低電気陰性度原子との化合物です。窒素自体がフッ素・酸素・塩素以外の元素より電気陰性度が大きいため、さまざまな特性・用途を持つ物質です。

窒化物のナノ粒子は、水に分散させた実験において水温上昇速度が速いことが確認されており、太陽光の吸収効率が高いといった特徴をもっています。

今後さまざまな研究分野での活用が期待されている素材の一つです。

細かな粒子も均一に乾燥できる
振動乾燥機をチェック

工業用乾燥機の導入前に
乾燥タイプ別の性能比較

⼯業⽤乾燥機のタイプ別⽐較表

半導体や各種薬品、食品など、自社商品の研究開発を目的とした工業用乾燥機には、様々なタイプが存在します。
ここでは代表的な5タイプについて、簡易的な比較表にまとめています。自社にはどのタイプが最適なのか、検討をしてみてください。

オンマウスで各項⽬の解説が表⽰されます
振動乾燥機

振動乾燥機はドラム型は缶体内に原料を投入し振動を行い、原料の流動化・乾燥を行う乾燥装置です。

攪拌乾燥機

攪拌式の乾燥機は、本体内部にあるパドルや羽根により原料を攪拌し、乾燥を行うタイプの乾燥機です。

真空回転乾燥機
(コニカルドライヤー)

真空回転乾燥機は、本体部分を密閉して減圧を行い、真空状態を作り出して原料を乾燥する構造の乾燥装置です。

箱型棚式
乾燥機

箱型棚式乾燥機はトレイに乾燥物を配置し、乾燥を行う構造の乾燥装置です。

流動層乾燥機

流動層乾燥機にはさまざまな形状があり、回転運動や振動、熱風などを利用し乾燥を行います。

材料適⽤
範囲

様々な種類・状態の材料に対応をしてるか。凝集性・付着性のある材料、水分量の多い材料、を苦手とする乾燥機も。

適⽤量

一度に乾燥を行う材料の適用量はどうか。

粒⼦破損

材料の粒子を破壊せずに乾燥ができるか。物理的な摩擦が少ないものが好ましい。

加熱温度

関節加熱の温度が高いほど乾燥速度は早まるが、内部構造が複雑な機器の場合、熱膨張の影響を受けやすいため、制限がかかる。

コンタミ
発⽣
リスク

乾燥機の内部での摩擦により、コンタミが発生するリスクがあるか。

洗浄時間

乾燥を行うごとに洗浄が必要な工業用乾燥機。内部構造が複雑な場合、解体が必要となるため、洗浄時間が長くなる。

消耗
部品

攪拌に羽を使用している、摩擦を起こすための部品が多い乾燥機の場合、消耗品の交換が必要となる。

特⻑ 上記項⽬に幅広く対応した上で、粒⼦がダマにならない 最も⼀般的な形式のため使い慣れている研究者が多い 高真空下で低温乾燥が可能なため、熱に弱い原料に向いている 食品乾燥など攪拌が必要のないものに 向いている 大量の原料の乾燥に適している
代表的な
製品(※)
中央化工機
VU型振動乾燥機
中央化工機振動乾燥機

引用元:中央化工機HP
(https://www.chuokakohki.co.jp/dryer.html)

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ヤスジマ
YVD真空撹拌乾燥機
イメージ

ヤスジマHP
(https://yasujima.co.jp/product/dryer/yvdn/)

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徳寿工作所
真空回転乾燥機 WDV型
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徳寿工作所HP
(https://www.tokujuk.co.jp/products/dryer/WDV/post-11.html)

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長門電機工作所
箱型棚式乾燥機
長門電機工作所箱型棚式乾燥機

引用元:長門電機工作所HP
(https://nagato.co.jp/ventilation-tray-dryer/)

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栗本鐵工所
流動層乾燥装置
栗本鐵工所流動層乾燥装置

引用元:栗本鐵工所HP
(https://www01.kurimoto.co.jp/co-lab/floormap/floor-03.html)

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※タイプ別の代表的な製品の選出基準
「振動乾燥機」「攪拌乾燥機」「真空回転乾燥機」「箱型棚式乾燥機」「流動層乾燥機」⇒2022年3月23日時点で各タイプ名をGoogle検索した際、最上位に表示されるメーカーの商品。