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廃棄物

廃棄物とは、不要物や汚物のこと。廃棄物は形状や特性、有害物質の有無などによって処理方法が異なります。乾燥機を活用すれば廃棄物を減容できるため、処理コストを削減したい企業におすすめです。

廃棄物の種類とその乾燥について

廃棄物には、ごみや粗大ごみ、燃え殻や汚泥、糞尿や廃油、廃酸、廃アルカリなどの種類があります。また、事業活動によって生じた廃棄物を産業廃棄物と呼び、それ以外の廃棄物を一般廃棄物として区別しています。

とくに産業廃棄物には資源化や処理コストの削減が求められており、乾燥させて減容しておくことが重要。廃棄物に合った乾燥機を選び、処理の手間やコストの削減につなげましょう。

産業廃棄物

事業活動によって生じた産業廃棄物は、排出事業者の責任のもと適切な処理を行わなければなりません。事業によって燃え殻や汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類などさまざまな産業廃棄物が生じますが、廃棄物に適した乾燥を行うことが重要です。

乾燥時のダスト飛散が少ない乾燥機や、高含水率の廃棄物を処理できる乾燥機、大量処理できる乾燥機など、対象物や目的に合った乾燥機を選ぶと良いでしょう。

廃液

工場などで排出される廃液には、たくさんの有害物質が含まれています。環境汚染や公害の原因となってしまうため、適切な処理が必要です。ただし廃液は水分を多く含んでいることが多いため、処理に多額のコストがかかるケースも。

乾燥機を使って含水率を減らせば、減容でき処理コストを大きく抑えることができます。また、乾燥処理によって廃液からリサイクル資源として活用できる有機物を作りだすことも可能。環境問題の改善に貢献する企業としてのアピールもできます。

汚泥

下水道設備から排出される汚泥が増えており、どのように処理すべきかが問題となっています。以前は陸上埋立や海洋投棄によって処理していましたが、処分地が確保できない・海洋投棄が禁止されたなどの背景から汚泥をリサイクルすることが求められています。

また、汚泥を廃棄するコストの削減を希望する企業も多いでしょう。汚泥は含水率が多いため、乾燥させて減容すれば廃棄コストを大きく抑えられます。有機物や無機物といった多種類の汚泥を乾燥できる乾燥機も登場していますので、自社に合った乾燥機を選びましょう。

廃棄物を乾燥させる乾燥機選びのポイント

廃棄物の乾燥では、形状や処理したい量に応じた乾燥機を選びましょう。廃棄物に有害物質などが含まれている場合、密閉状態や真空状態になる乾燥機がおすすめ。また、構造がシンプルでメンテナンスが容易・省スペースでも設置できるなどのポイントも乾燥機選びのポイントです。

⼯業⽤乾燥機のタイプ別⽐較表

半導体や各種薬品、食品など、自社商品の研究開発を目的とした工業用乾燥機には、様々なタイプが存在します。
ここでは代表的な5タイプについて、簡易的な比較表にまとめています。自社にはどのタイプが最適なのか、検討をしてみてください。

オンマウスで各項⽬の解説が表⽰されます
振動乾燥機

振動乾燥機はドラム型は缶体内に原料を投入し振動を行い、原料の流動化・乾燥を行う乾燥装置です。

攪拌乾燥機

攪拌式の乾燥機は、本体内部にあるパドルや羽根により原料を攪拌し、乾燥を行うタイプの乾燥機です。

真空回転乾燥機
(コニカルドライヤー)

真空回転乾燥機は、本体部分を密閉して減圧を行い、真空状態を作り出して原料を乾燥する構造の乾燥装置です。

箱型棚式
乾燥機

箱型棚式乾燥機はトレイに乾燥物を配置し、乾燥を行う構造の乾燥装置です。

流動層乾燥機

流動層乾燥機にはさまざまな形状があり、回転運動や振動、熱風などを利用し乾燥を行います。

材料適⽤
範囲

様々な種類・状態の材料に対応をしてるか。凝集性・付着性のある材料、水分量の多い材料、を苦手とする乾燥機も。

適⽤量

一度に乾燥を行う材料の適用量はどうか。

粒⼦破損

材料の粒子を破壊せずに乾燥ができるか。物理的な摩擦が少ないものが好ましい。

加熱温度

関節加熱の温度が高いほど乾燥速度は早まるが、内部構造が複雑な機器の場合、熱膨張の影響を受けやすいため、制限がかかる。

コンタミ
発⽣
リスク

乾燥機の内部での摩擦により、コンタミが発生するリスクがあるか。

洗浄時間

乾燥を行うごとに洗浄が必要な工業用乾燥機。内部構造が複雑な場合、解体が必要となるため、洗浄時間が長くなる。

消耗
部品

攪拌に羽を使用している、摩擦を起こすための部品が多い乾燥機の場合、消耗品の交換が必要となる。

特⻑ 上記項⽬に幅広く対応した上で、粒⼦がダマにならない 最も⼀般的な形式のため使い慣れている研究者が多い 高真空下で低温乾燥が可能なため、熱に弱い原料に向いている 食品乾燥など攪拌が必要のないものに 向いている 大量の原料の乾燥に適している
代表的な
製品(※)
中央化工機
VU型振動乾燥機
中央化工機振動乾燥機

引用元:中央化工機HP
(https://www.chuokakohki.co.jp/dryer.html)

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ヤスジマ
YVD真空撹拌乾燥機
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ヤスジマHP
(https://yasujima.co.jp/product/dryer/yvdn/)

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徳寿工作所
真空回転乾燥機 WDV型
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徳寿工作所HP
(https://www.tokujuk.co.jp/products/dryer/WDV/post-11.html)

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長門電機工作所
箱型棚式乾燥機
長門電機工作所箱型棚式乾燥機

引用元:長門電機工作所HP
(https://nagato.co.jp/ventilation-tray-dryer/)

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栗本鐵工所
流動層乾燥装置
栗本鐵工所流動層乾燥装置

引用元:栗本鐵工所HP
(https://www01.kurimoto.co.jp/co-lab/floormap/floor-03.html)

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※タイプ別の代表的な製品の選出基準
「振動乾燥機」「攪拌乾燥機」「真空回転乾燥機」「箱型棚式乾燥機」「流動層乾燥機」⇒2022年3月23日時点で各タイプ名をGoogle検索した際、最上位に表示されるメーカーの商品。