KAWAKU~⼯業⽤乾燥機の導⼊に向けた各メーカー⽐較・検討サイト~ » 状態別に考える乾燥機選びのポイント » 粘土状

粘土状

粘土とは粘り気のある土のことをいい、そのような状態の素材を粘土状といいます。

粘土状の素材や原料は、廃棄物処理などに利用されることが多く、他の状態のもののように何かの製造のために利用されることは比較的少ない原料です。

具体的な粘土状の種類とその乾燥

具体的な粘土状の素材として、土や下水などの汚泥、生ごみなどがあります。水分を多く含むこれらの原料を加熱・乾燥することにより、殺菌効果や廃棄物処理を行うことが主な目的となっています。

そのため熱効率や乾燥時間の速さ、衛生面が乾燥機選びの際のポイントになってきます。

土は地球上の陸地の表面を覆っている鉱物・有機物・気体・液体・生物の混合物で、土壌とも呼ばれます。自然界にある土はもちろん、園芸や農業などのために販売されることもある素材です。

土は焼土や乾燥することにより殺菌を行い、リサイクルをすることも可能です。火力や熱効率のよい乾燥機を使えば、環境にも優しい土壌を長く利用することが可能です。

汚泥

汚泥は工場の廃液処理過程などで生じる、有機質の最終生成物が凝集してできた泥状の個体のことで、産業廃棄物として埋没処分されることが一般的です。

特別管理産業廃棄物とされるケースもあるため、重金属を含んでいたり有毒性のあるものの取り扱いについては十分な注意が必要です。

特に汚泥は含水率が高いものが多いため、適切な乾燥機を活用し原料及び資源化を図ることができれば、ランニングコストや処分費の削減が可能になります。

し尿汚泥

し尿汚泥は汚泥の中でも下水処理場の処理過程で生じるものをいい、肥料やバイオマス燃料として有用利用されることがあります。

下水汚泥由来の肥料は、汚泥に含まれている有害物質は加工時に除去されており、農作物の生育を助けるリンや窒素を多く含んでいます。しかし処分量の削減など、イメージ向上による肥料需要拡大が課題です。

下水汚泥の単なる焼却処分を減らすということは、温室効果ガスの排出抑制にもつながるなど、乾燥を行い再利用することで地球環境にも貢献することができます。

生ごみ

生ごみは、水分を多く含んでいる植物残渣などの廃棄物のことをいいます。主に調理過程において飲食店や家庭から排出され、自然放置してしまうと腐敗スピードが早いという特徴があります。

汚臭の元となったり害虫・害獣の発生を促したりするため、適切な対処・処理が必要です。乾燥・脱水すると容積を減らすことができるため、乾燥機を用いた乾燥・脱水処理は極めて有効な手段であるといえます。

流動体に適したメーカーごとの
ろ過乾燥機をチェック

工業用乾燥機の導入前に
乾燥タイプ別の性能比較

⼯業⽤乾燥機のタイプ別⽐較表

半導体や各種薬品、食品など、自社商品の研究開発を目的とした工業用乾燥機には、様々なタイプが存在します。
ここでは代表的な5タイプについて、簡易的な比較表にまとめています。自社にはどのタイプが最適なのか、検討をしてみてください。

オンマウスで各項⽬の解説が表⽰されます
振動乾燥機

振動乾燥機はドラム型は缶体内に原料を投入し振動を行い、原料の流動化・乾燥を行う乾燥装置です。

攪拌乾燥機

攪拌式の乾燥機は、本体内部にあるパドルや羽根により原料を攪拌し、乾燥を行うタイプの乾燥機です。

真空回転乾燥機
(コニカルドライヤー)

真空回転乾燥機は、本体部分を密閉して減圧を行い、真空状態を作り出して原料を乾燥する構造の乾燥装置です。

箱型棚式
乾燥機

箱型棚式乾燥機はトレイに乾燥物を配置し、乾燥を行う構造の乾燥装置です。

流動層乾燥機

流動層乾燥機にはさまざまな形状があり、回転運動や振動、熱風などを利用し乾燥を行います。

材料適⽤
範囲

様々な種類・状態の材料に対応をしてるか。凝集性・付着性のある材料、水分量の多い材料、を苦手とする乾燥機も。

適⽤量

一度に乾燥を行う材料の適用量はどうか。

粒⼦破損

材料の粒子を破壊せずに乾燥ができるか。物理的な摩擦が少ないものが好ましい。

加熱温度

関節加熱の温度が高いほど乾燥速度は早まるが、内部構造が複雑な機器の場合、熱膨張の影響を受けやすいため、制限がかかる。

コンタミ
発⽣
リスク

乾燥機の内部での摩擦により、コンタミが発生するリスクがあるか。

洗浄時間

乾燥を行うごとに洗浄が必要な工業用乾燥機。内部構造が複雑な場合、解体が必要となるため、洗浄時間が長くなる。

消耗
部品

攪拌に羽を使用している、摩擦を起こすための部品が多い乾燥機の場合、消耗品の交換が必要となる。

特⻑ 上記項⽬に幅広く対応した上で、粒⼦がダマにならない 最も⼀般的な形式のため使い慣れている研究者が多い 高真空下で低温乾燥が可能なため、熱に弱い原料に向いている 食品乾燥など攪拌が必要のないものに 向いている 大量の原料の乾燥に適している
代表的な
製品(※)
中央化工機
VU型振動乾燥機
中央化工機振動乾燥機

引用元:中央化工機HP
(https://www.chuokakohki.co.jp/dryer.html)

公式サイトを
見る

電話で
問い合わせる

ヤスジマ
YVD真空撹拌乾燥機
イメージ

ヤスジマHP
(https://yasujima.co.jp/product/dryer/yvdn/)

公式サイトを
見る

電話で
問い合わせる

徳寿工作所
真空回転乾燥機 WDV型
イメージ

徳寿工作所HP
(https://www.tokujuk.co.jp/products/dryer/WDV/post-11.html)

公式サイトを
見る

電話で
問い合わせる

長門電機工作所
箱型棚式乾燥機
長門電機工作所箱型棚式乾燥機

引用元:長門電機工作所HP
(https://nagato.co.jp/ventilation-tray-dryer/)

公式サイトを
見る

電話で
問い合わせる

栗本鐵工所
流動層乾燥装置
栗本鐵工所流動層乾燥装置

引用元:栗本鐵工所HP
(https://www01.kurimoto.co.jp/co-lab/floormap/floor-03.html)

公式サイトを
見る

電話で
問い合わせる

※タイプ別の代表的な製品の選出基準
「振動乾燥機」「攪拌乾燥機」「真空回転乾燥機」「箱型棚式乾燥機」「流動層乾燥機」⇒2022年3月23日時点で各タイプ名をGoogle検索した際、最上位に表示されるメーカーの商品。