栗本鐵工所の流動層乾燥装置は、安定的に大量処理が可能な直接微風方式。熱風により原料を流動化させ乾燥させるため、乾燥ムラが少ないことが特徴です。構造がシンプルで可動部分が少ないため、安定的な運転が容易なうえ、大量処理に適しています。
流動層内では、熱風と原料が激しく混ざり合うことで熱の伝達が迅速に行われるため、層内温度を均一に保持しやすくなります。任意に調節できるため、品質の劣化・乾燥ムラがなくなります。
栗本鐵工所の流動層乾燥装置は処理能力が高く、原料と熱風との接触面積が大きいことが特徴です。また熱伝導が迅速であるため、熱容量係数も大きく、表面蒸発乾燥ではha=400,000~800,000に及ぶこともあります。(一般的にはha=8,000~24,000程度)
滞留時間を数十秒~数時間にわたって調節できるので、長時間かけて低含水率まで乾燥させられます。
可動部分がほとんどなく構造がシンプルなため、安定的な運転が容易なうえ、メンテナンスコストを抑えることが可能です。
連続流動層乾燥装置の構造は、難流動化原料の処理が可能です。粗大粒子を連続して分離排出でき、適切な乾燥製品が得られます。
連続流動層は粒子の滞留時間に分布が出てくるため、乾燥製品の水分にも若干の分布があります。この水分分布は、流動層の多段化または多室化するほど小さくなるため、多段流動層や多湿流動層にすれば実質支障のない範囲の分布に抑えられるようです。
栗本鐵工所の流動層乾燥装置は、樹脂ペレット・ポリマーや食品関連、無機化合物や無機鉱物、金属酸化物、肥料などの用途に用いられているため、それらの原料を取り扱う企業に推奨されます。
またシンプルな構造で可動部分が少なく、容易に安定運転が行えるため、大量処理のニーズがある企業にも適しているようです。
直接加熱方式となっており、コンベヤに載せられた処理物に熱風を通気させて乾燥を行います。滞留時間のコントロールを簡単に行えるため、乾燥ムラが少ないのが特徴です。水分の多い原料でも低含水率まで乾燥が可能。乾燥時間が短く、材料の破壊や飛散が少ないのもメリットです。
単位容積あたりの伝熱面積が大きくコンパクト。高い撹拌力と充満率を有しており、熱効率に優れた乾燥機です。間接加熱方式となっており、二軸の特殊中空扇型カットディスクやケーシングのジャケットからの伝熱で乾燥させます。
また、キャリアガス量が少ないことにより、排ガス設備のコンパクト化も図れる点もメリット。熱媒油、蒸気、温水など多様な熱媒体・冷媒の使用に対応しています。
2021年時点で創立100年以上を誇る鋳鉄管メーカーです。鋳鉄管のシェアはクボタに次いで業界2位で、建材事業部では国内トップクラスの空調・設備資材の製造・販売も行っています(※)。
インフラ関連や粉体機器、金属加工、建設資材、プラスチック、医薬・食品関連機器など幅広い業種で使用されるさまざまな機器を提供しています。
※参考元:QUICKmoneyworld
https://moneyworld.jp/stock/5602/news/disclosure/20210128450894
半導体や各種薬品、食品など、自社商品の研究開発を目的とした工業用乾燥機には、様々なタイプが存在します。
ここでは代表的な5タイプについて、簡易的な比較表にまとめています。自社にはどのタイプが最適なのか、検討をしてみてください。
振動乾燥機
振動乾燥機はドラム型は缶体内に原料を投入し振動を行い、原料の流動化・乾燥を行う乾燥装置です。 |
攪拌乾燥機
攪拌式の乾燥機は、本体内部にあるパドルや羽根により原料を攪拌し、乾燥を行うタイプの乾燥機です。 |
真空回転乾燥機 (コニカルドライヤー) 真空回転乾燥機は、本体部分を密閉して減圧を行い、真空状態を作り出して原料を乾燥する構造の乾燥装置です。 |
箱型棚式 乾燥機 箱型棚式乾燥機はトレイに乾燥物を配置し、乾燥を行う構造の乾燥装置です。 |
流動層乾燥機
流動層乾燥機にはさまざまな形状があり、回転運動や振動、熱風などを利用し乾燥を行います。 |
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材料適⽤ 範囲 様々な種類・状態の材料に対応をしてるか。凝集性・付着性のある材料、水分量の多い材料、を苦手とする乾燥機も。 |
広い 幅広く対応 本体部分は真空状態になるため、様々な材料に対応。また、外に空気が漏れないため、人体に有害なものやナノ粒子状なども対応可能です。 |
広い 幅広く対応 本体部分は閉じられた状態になるため、様々な材料に対応。 |
広い 幅広く対応 本体部分は真空状態になるため、様々な材料に対応。 |
狭い 凝集性・付着性のある材料は苦手 攪拌が行われないため、凝集性・付着性のある材料に適用しない。 |
狭い 凝集性・付着性のある材料不可 攪拌が行われないため、凝集性・付着性のある材料に適用しない。また、水分を多量に含んだものも苦手とする。 |
適⽤量
一度に乾燥を行う材料の適用量はどうか。 |
⼩〜⼤
様々なサイズの乾燥機をメーカーが用意している。 |
⼩〜⼤
様々なサイズの乾燥機をメーカーが用意している。 |
⼩〜⼤
様々なサイズの乾燥機をメーカーが用意している。 |
⼩
材料を水平に並べる構造上、大量の材料を乾燥させる際には広いスペースが必要となる。 |
大
大量の材料の乾燥に適用したタイプの乾燥機。 |
粒⼦破損
材料の粒子を破壊せずに乾燥ができるか。物理的な摩擦が少ないものが好ましい。 |
少ない
振動による攪拌のため、機器による摩擦を発生させない。 |
有り
攪拌の際に機器による摩擦が発生しやすい。 |
少ない
回転による攪拌のため、機器による摩擦を発生させない。 |
少ない
攪拌を行わないため、機器による摩擦を発生させない。 |
有り
攪拌の際に機器による摩擦が発生しやすい。 |
加熱温度
関節加熱の温度が高いほど乾燥速度は早まるが、内部構造が複雑な機器の場合、熱膨張の影響を受けやすいため、制限がかかる。 |
高温域 (250度以下) 内部構造がシンプルなため、高温での過熱が可能。 |
中温域 (190度以下) 内部構造が複雑なため、200度以上を出すのが難しい。 |
中温域 (190度以下) 内部構造が複雑なため、200度以上を出すのが難しい。 |
高温域 (250度以下) 内部構造がシンプルなため、高温での過熱が可能。 |
低温域 (160度以下) 内部構造が複雑なため、200度以上を出すのが難しい。 |
コンタミ 発⽣ リスク 乾燥機の内部での摩擦により、コンタミが発生するリスクがあるか。 |
低い
乾燥機での攪拌による摩擦が起こりにくく、コンタミが発生するリスクは低い。 |
低い
乾燥機での攪拌による摩擦が起こりにくく、コンタミが発生するリスクは低い。 |
高い
乾燥機での攪拌による摩擦が起こるため、コンタミが発生するリスクが高い。 |
低い
乾燥機での攪拌による摩擦が起こりにくく、コンタミが発生するリスクは低い。 |
高い
乾燥機での攪拌による摩擦が起こるため、コンタミが発生するリスクが高い。 |
洗浄時間
乾燥を行うごとに洗浄が必要な工業用乾燥機。内部構造が複雑な場合、解体が必要となるため、洗浄時間が長くなる。 |
短い
内部構造がシンプルなため、洗浄時間が短い。 |
長い
内部構造が複雑なため、洗浄時間が長い。 |
長い
内部構造が複雑なため、洗浄時間が長い。 |
短い
内部構造がシンプルなため、洗浄時間が短い。 |
長い
内部構造が複雑なため、洗浄時間が長い。 |
消耗 部品 攪拌に羽を使用している、摩擦を起こすための部品が多い乾燥機の場合、消耗品の交換が必要となる。 |
少ない
消耗品はほとんどない。 |
多い
消耗品が多く、定期的な交換が必要。 |
多い
消耗品が多く、定期的な交換が必要。 |
少ない
消耗品はほとんどない。 |
多い
消耗品が多く、定期的な交換が必要。 |
特⻑ | 上記項⽬に幅広く対応した上で、粒⼦がダマにならない | 最も⼀般的な形式のため使い慣れている研究者が多い | 高真空下で低温乾燥が可能なため、熱に弱い原料に向いている | 食品乾燥など攪拌が必要のないものに 向いている | 大量の原料の乾燥に適している |
代表的な 製品(※) |
中央化工機
VU型振動乾燥機 |
ヤスジマ
YVD真空撹拌乾燥機 |
徳寿工作所
真空回転乾燥機 WDV型 |
長門電機工作所
箱型棚式乾燥機 |
栗本鐵工所
流動層乾燥装置 |
※タイプ別の代表的な製品の選出基準
「振動乾燥機」「攪拌乾燥機」「真空回転乾燥機」「箱型棚式乾燥機」「流動層乾燥機」⇒2022年3月23日時点で各タイプ名をGoogle検索した際、最上位に表示されるメーカーの商品。