KAWAKU~⼯業⽤乾燥機の導⼊に向けた各メーカー⽐較・検討サイト~ » 状態別に考える乾燥機選びのポイント » ドライ粉体

ドライ粉体

ドライ粉体は固形の原料を粉砕したり、液体状の原料を粉末状に加工したものをいいます。

飛散がしやすい、重量が軽い、表面積が広いなどといった特徴の原料であり、粉末同士を混合・攪拌したり、固形の原料を解砕するなどして生成・利用されます。

身近な食品関連から工業用・産業用まで幅広い分野で利用されている原料です。

具体的なドライ粉体の種類とその乾燥について

原料としてのドライ粉末は、調味料や乾燥パウダーなどの食品や粉末状の医薬品、工業用の金属粉など多岐にわたります。

乾燥機による乾燥を行う際には、温度や湿度、混合の度合いや切り替えの際のコンタミ発生リスクなどに注意する必要があります。

調味料

調味料は調理の際の味付けなどに使われる食品材料です。

粉末状のものであれば砂糖や塩・こしょう、香辛料などが一般的ですが、天然のものや人工の化学調味料などがあり、どれも人が口にするもののため衛生管理が重要になります。

乾燥させる際には、異物混入や温度や湿度などの影響による物質の変化に十分気を付ける必要があります。

乾燥パウダー食品

乾燥パウダー食品は、粉末スープや粉末だし、野菜パウダーなどのように簡単に求める味を再現できる、旨味を凝縮した食品・食材のことです。

食材を乾燥させることにより体積を減らすだけではなく、素材によっては保存期間を延ばせるなど、メリットが豊富。

調味料同様、人が口にする食品になるため異物混入や品質・衛生管理に注意しながら乾燥機を選ぶ必要があります。

メーカーごとの
振動乾燥機をチェック

金属粉

金属粉は粉末状に加工されている金属のことをいい、鉄粉やアルミニウム粉、銅粉などさまざまな種類のものがあります。

原料によって発火性や有毒性があるため、取扱いには十分注意が必要です。

水や他の物質と混合することにより、化学反応が起きる可能性もあるため、それぞれの素材に応じた注意点を踏まえて攪拌・解砕・混合を行う必要があります。粉塵爆発などの危険性もあるため、作業場の安全にも注意が必要です。

メーカーごとの
攪拌乾燥機をチェック

医薬品

医薬品は、人間や動物の病気治療や予防をするために投与する物質のこと。開発・研究を行い、厳しい治験をクリアした上で副作用などを確認し、有効性が示された場合、新薬として承認されます。

取り扱う際の注意点として、特に粉末状の医薬品の場合、風での飛散や異物混入に注意が必要です。食品同様人が口にするもののため、衛生管理、品質管理の対応ができる乾燥装置を用いることをおすすめします。

メーカーごとの
ろ過乾燥機をチェック

工業用乾燥機の導入前に
乾燥タイプ別の性能比較

⼯業⽤乾燥機のタイプ別⽐較表

半導体や各種薬品、食品など、自社商品の研究開発を目的とした工業用乾燥機には、様々なタイプが存在します。
ここでは代表的な5タイプについて、簡易的な比較表にまとめています。自社にはどのタイプが最適なのか、検討をしてみてください。

オンマウスで各項⽬の解説が表⽰されます
振動乾燥機

振動乾燥機はドラム型は缶体内に原料を投入し振動を行い、原料の流動化・乾燥を行う乾燥装置です。

攪拌乾燥機

攪拌式の乾燥機は、本体内部にあるパドルや羽根により原料を攪拌し、乾燥を行うタイプの乾燥機です。

真空回転乾燥機
(コニカルドライヤー)

真空回転乾燥機は、本体部分を密閉して減圧を行い、真空状態を作り出して原料を乾燥する構造の乾燥装置です。

箱型棚式
乾燥機

箱型棚式乾燥機はトレイに乾燥物を配置し、乾燥を行う構造の乾燥装置です。

流動層乾燥機

流動層乾燥機にはさまざまな形状があり、回転運動や振動、熱風などを利用し乾燥を行います。

材料適⽤
範囲

様々な種類・状態の材料に対応をしてるか。凝集性・付着性のある材料、水分量の多い材料、を苦手とする乾燥機も。

適⽤量

一度に乾燥を行う材料の適用量はどうか。

粒⼦破損

材料の粒子を破壊せずに乾燥ができるか。物理的な摩擦が少ないものが好ましい。

加熱温度

関節加熱の温度が高いほど乾燥速度は早まるが、内部構造が複雑な機器の場合、熱膨張の影響を受けやすいため、制限がかかる。

コンタミ
発⽣
リスク

乾燥機の内部での摩擦により、コンタミが発生するリスクがあるか。

洗浄時間

乾燥を行うごとに洗浄が必要な工業用乾燥機。内部構造が複雑な場合、解体が必要となるため、洗浄時間が長くなる。

消耗
部品

攪拌に羽を使用している、摩擦を起こすための部品が多い乾燥機の場合、消耗品の交換が必要となる。

特⻑ 上記項⽬に幅広く対応した上で、粒⼦がダマにならない 最も⼀般的な形式のため使い慣れている研究者が多い 高真空下で低温乾燥が可能なため、熱に弱い原料に向いている 食品乾燥など攪拌が必要のないものに 向いている 大量の原料の乾燥に適している
代表的な
製品(※)
中央化工機
VU型振動乾燥機
中央化工機振動乾燥機

引用元:中央化工機HP
(https://www.chuokakohki.co.jp/dryer.html)

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ヤスジマ
YVD真空撹拌乾燥機
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ヤスジマHP
(https://yasujima.co.jp/product/dryer/yvdn/)

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徳寿工作所
真空回転乾燥機 WDV型
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徳寿工作所HP
(https://www.tokujuk.co.jp/products/dryer/WDV/post-11.html)

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長門電機工作所
箱型棚式乾燥機
長門電機工作所箱型棚式乾燥機

引用元:長門電機工作所HP
(https://nagato.co.jp/ventilation-tray-dryer/)

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栗本鐵工所
流動層乾燥装置
栗本鐵工所流動層乾燥装置

引用元:栗本鐵工所HP
(https://www01.kurimoto.co.jp/co-lab/floormap/floor-03.html)

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※タイプ別の代表的な製品の選出基準
「振動乾燥機」「攪拌乾燥機」「真空回転乾燥機」「箱型棚式乾燥機」「流動層乾燥機」⇒2022年3月23日時点で各タイプ名をGoogle検索した際、最上位に表示されるメーカーの商品。