KAWAKU~⼯業⽤乾燥機の導⼊に向けた各メーカー⽐較・検討サイト~ » 状態別に考える乾燥機選びのポイント » ペレット状

ペレット状

ペレットとは一般的に小さい塊の状態のことをいいます。

加工しやすいように3~5mm程度の粒子状にされたものや、数mmから数cm程度の円筒状に加工されたものなどがあります。

さまざまな工業用製品などに利用されることが多い形態の素材で、取り扱い方に合わせて加工を施すことが一般的です。

具体的なペレット状の種類とその乾燥について

ペレット状で取り扱われる原料は、食品や樹脂、木質、飼料などさまざまなものがあります。小さな塊状になっている素材であるため、溶融して加工する場合や、他の物質と混合させて利用する場合などに取り扱いやすくなっています。

何らかの製品の加工や製造の原料として用いられることが多い形態の原料です。

食品ペレット

ペレット状の食品は、さまざまな料理や製菓の原料として取り扱われており、溶融しやすい・計量しやすいなど取り扱い面でのメリット・特徴がある素材です。

食品は人が直接口にすることになる素材のため、異物混入や衛生面での注意が必要になります。温度変化や湿度によって品質が変化する可能性もあるため、その点に留意しながら乾燥を行う必要があります。

樹脂ペレット

樹脂ペレットは、樹脂にさまざまな添加物を溶融して練り合わせたものが一般的で、プラスチックの成型などに使われる原料です。

樹脂ペレットには表面の水分付着や吸湿性があるため、温度や湿度などに左右されやすく成型前の乾燥が必要になります。適切な乾燥が行われない場合には成型不良の原因になることもあるため、注意が必要です。

木質ペレット

木質ペレットは丸太や樹皮、枝葉や製材時に発生する端材などを顆粒状に破砕し、小粒の棒状に圧縮成形を行ったものです。一般的には固形燃料として取り扱われ、使用する素材によって火力や灰の量などが異なります。

寒帯林なのか温帯林、亜熱帯林、針葉樹、広葉樹など、原料となる木の種類によって品質の差が出る素材です。

飼料

飼料とは家畜やペットなど、飼育される動物に与えられる餌のことをいい、畜産や酪農業界においては欠かせないものの一つです。飼料をペレット状にすると、高温高圧によって殺菌効果と飼料効率の改善があります。

さらに混合状態を均一に維持することができるため、飼料タンク内の流動性がよくなるといった特徴があります。畜産動物やペットの健康に関わる素材ですので、水分量や栄養品質乾燥などに注意が必要です。

品質変化や衛生面に対応できる
振動乾燥機をチェック

工業用乾燥機の導入前に
乾燥タイプ別の性能比較

⼯業⽤乾燥機のタイプ別⽐較表

半導体や各種薬品、食品など、自社商品の研究開発を目的とした工業用乾燥機には、様々なタイプが存在します。
ここでは代表的な5タイプについて、簡易的な比較表にまとめています。自社にはどのタイプが最適なのか、検討をしてみてください。

オンマウスで各項⽬の解説が表⽰されます
振動乾燥機

振動乾燥機はドラム型は缶体内に原料を投入し振動を行い、原料の流動化・乾燥を行う乾燥装置です。

攪拌乾燥機

攪拌式の乾燥機は、本体内部にあるパドルや羽根により原料を攪拌し、乾燥を行うタイプの乾燥機です。

真空回転乾燥機
(コニカルドライヤー)

真空回転乾燥機は、本体部分を密閉して減圧を行い、真空状態を作り出して原料を乾燥する構造の乾燥装置です。

箱型棚式
乾燥機

箱型棚式乾燥機はトレイに乾燥物を配置し、乾燥を行う構造の乾燥装置です。

流動層乾燥機

流動層乾燥機にはさまざまな形状があり、回転運動や振動、熱風などを利用し乾燥を行います。

材料適⽤
範囲

様々な種類・状態の材料に対応をしてるか。凝集性・付着性のある材料、水分量の多い材料、を苦手とする乾燥機も。

適⽤量

一度に乾燥を行う材料の適用量はどうか。

粒⼦破損

材料の粒子を破壊せずに乾燥ができるか。物理的な摩擦が少ないものが好ましい。

加熱温度

関節加熱の温度が高いほど乾燥速度は早まるが、内部構造が複雑な機器の場合、熱膨張の影響を受けやすいため、制限がかかる。

コンタミ
発⽣
リスク

乾燥機の内部での摩擦により、コンタミが発生するリスクがあるか。

洗浄時間

乾燥を行うごとに洗浄が必要な工業用乾燥機。内部構造が複雑な場合、解体が必要となるため、洗浄時間が長くなる。

消耗
部品

攪拌に羽を使用している、摩擦を起こすための部品が多い乾燥機の場合、消耗品の交換が必要となる。

特⻑ 上記項⽬に幅広く対応した上で、粒⼦がダマにならない 最も⼀般的な形式のため使い慣れている研究者が多い 高真空下で低温乾燥が可能なため、熱に弱い原料に向いている 食品乾燥など攪拌が必要のないものに 向いている 大量の原料の乾燥に適している
代表的な
製品(※)
中央化工機
VU型振動乾燥機
中央化工機振動乾燥機

引用元:中央化工機HP
(https://www.chuokakohki.co.jp/dryer.html)

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ヤスジマ
YVD真空撹拌乾燥機
イメージ

ヤスジマHP
(https://yasujima.co.jp/product/dryer/yvdn/)

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徳寿工作所
真空回転乾燥機 WDV型
イメージ

徳寿工作所HP
(https://www.tokujuk.co.jp/products/dryer/WDV/post-11.html)

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長門電機工作所
箱型棚式乾燥機
長門電機工作所箱型棚式乾燥機

引用元:長門電機工作所HP
(https://nagato.co.jp/ventilation-tray-dryer/)

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栗本鐵工所
流動層乾燥装置
栗本鐵工所流動層乾燥装置

引用元:栗本鐵工所HP
(https://www01.kurimoto.co.jp/co-lab/floormap/floor-03.html)

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※タイプ別の代表的な製品の選出基準
「振動乾燥機」「攪拌乾燥機」「真空回転乾燥機」「箱型棚式乾燥機」「流動層乾燥機」⇒2022年3月23日時点で各タイプ名をGoogle検索した際、最上位に表示されるメーカーの商品。