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セラミックス

セラミックスは、主に人工的に作られた非金属の無機物個体をいいます。

セラミックスの特性として、硬度が高い・耐火性や耐腐食性に優れている・電気を通しづらいといった、優れたメリットを持つ素材です。現代ではさまざまな分野に活用される原料となっています。

具体的なセラミックスの種類とその乾燥について

具体的なセラミックスの例としては、陶器・磁器やガラス、セメント、研磨剤など。優れた特性が豊富にあるものの、急な衝撃や温度変化に弱いという弱点もあるため、これらに注意しながら乾燥を行う必要があります。

セラミックスの活用例としては、半導体や液晶製造装置、携帯電話やハードディスク、義歯、ヒーターなどです。

陶器・磁器

陶磁器は土を練り固めて焼いたものの総称です。陶器は粘土が主材料となっており、磁器は陶石を粉砕した石粉が主材料になっています。

さまざまな原料や製作方法により、原材料や硬度、焼成温度、透光性、給水性、打音などが変わってきますが、器を中心に身の回りでよく使われる素材です。

硬度が高いものでも部分的な衝撃で破損する場合があるため、乾燥させるには注意が必要になります。

ファインセラミックス

ファインセラミックスは、各種産業用途に用いられる高い性能の磁器素材です。

一般的なファインセラミックスの定義としては以下のような項目が挙げられます。

自然の材料から作られる陶器・磁器とは区別されています。

他のセラミックスと比べて耐熱性が高いため、高温での使用が可能。さらに軽量・高剛性・耐食性が高いクリーンで曲げ強度が高いなど、さまざまな特性を有している素材です。

セメント

セメントは、水や液剤により硬化する粉体のことをいいます。

土木・建築用のコンクリートやモルタルの材料などに多く利用されていますが、目や鼻・皮膚などの人体に対して刺激性・溶解性があるため、効果前のセメントが付着すると炎症や出血を伴う可能性があります。

乾燥装置で取り扱う場合にも、人体への影響に注意しながら適切な乾燥機を選ぶようにしましょう。

研磨剤

研磨剤は読んで字のごとく、さまざまなモノを磨くためのモノをいいます。中でも砥石などの工業製品は、人工のダイヤモンドを用いた研磨剤を利用することが多く、高品質ながら大量に生産することが可能なセラミックスです。

主に刃物を研ぐために使用されるなど、その独自の硬さを活かした用途に利用されています。

セラミックスを乾燥させる乾燥機選びのポイント

セラミックスは電子機器などで使用​される材料も多く、精密機械だからこそコンタミの発生が問題となってきます。

内部でファンによる攪拌など摩擦を起こすことなく乾燥ができる振動乾燥機、真空乾燥機、箱型乾燥機などが向いているといえます。

工業用乾燥機の導入前に
乾燥タイプ別の性能比較

⼯業⽤乾燥機のタイプ別⽐較表

半導体や各種薬品、食品など、自社商品の研究開発を目的とした工業用乾燥機には、様々なタイプが存在します。
ここでは代表的な5タイプについて、簡易的な比較表にまとめています。自社にはどのタイプが最適なのか、検討をしてみてください。

オンマウスで各項⽬の解説が表⽰されます
振動乾燥機

振動乾燥機はドラム型は缶体内に原料を投入し振動を行い、原料の流動化・乾燥を行う乾燥装置です。

攪拌乾燥機

攪拌式の乾燥機は、本体内部にあるパドルや羽根により原料を攪拌し、乾燥を行うタイプの乾燥機です。

真空回転乾燥機
(コニカルドライヤー)

真空回転乾燥機は、本体部分を密閉して減圧を行い、真空状態を作り出して原料を乾燥する構造の乾燥装置です。

箱型棚式
乾燥機

箱型棚式乾燥機はトレイに乾燥物を配置し、乾燥を行う構造の乾燥装置です。

流動層乾燥機

流動層乾燥機にはさまざまな形状があり、回転運動や振動、熱風などを利用し乾燥を行います。

材料適⽤
範囲

様々な種類・状態の材料に対応をしてるか。凝集性・付着性のある材料、水分量の多い材料、を苦手とする乾燥機も。

適⽤量

一度に乾燥を行う材料の適用量はどうか。

粒⼦破損

材料の粒子を破壊せずに乾燥ができるか。物理的な摩擦が少ないものが好ましい。

加熱温度

関節加熱の温度が高いほど乾燥速度は早まるが、内部構造が複雑な機器の場合、熱膨張の影響を受けやすいため、制限がかかる。

コンタミ
発⽣
リスク

乾燥機の内部での摩擦により、コンタミが発生するリスクがあるか。

洗浄時間

乾燥を行うごとに洗浄が必要な工業用乾燥機。内部構造が複雑な場合、解体が必要となるため、洗浄時間が長くなる。

消耗
部品

攪拌に羽を使用している、摩擦を起こすための部品が多い乾燥機の場合、消耗品の交換が必要となる。

特⻑ 上記項⽬に幅広く対応した上で、粒⼦がダマにならない 最も⼀般的な形式のため使い慣れている研究者が多い 高真空下で低温乾燥が可能なため、熱に弱い原料に向いている 食品乾燥など攪拌が必要のないものに 向いている 大量の原料の乾燥に適している
代表的な
製品(※)
中央化工機
VU型振動乾燥機
中央化工機振動乾燥機

引用元:中央化工機HP
(https://www.chuokakohki.co.jp/dryer.html)

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ヤスジマ
YVD真空撹拌乾燥機
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ヤスジマHP
(https://yasujima.co.jp/product/dryer/yvdn/)

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徳寿工作所
真空回転乾燥機 WDV型
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徳寿工作所HP
(https://www.tokujuk.co.jp/products/dryer/WDV/post-11.html)

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長門電機工作所
箱型棚式乾燥機
長門電機工作所箱型棚式乾燥機

引用元:長門電機工作所HP
(https://nagato.co.jp/ventilation-tray-dryer/)

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栗本鐵工所
流動層乾燥装置
栗本鐵工所流動層乾燥装置

引用元:栗本鐵工所HP
(https://www01.kurimoto.co.jp/co-lab/floormap/floor-03.html)

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※タイプ別の代表的な製品の選出基準
「振動乾燥機」「攪拌乾燥機」「真空回転乾燥機」「箱型棚式乾燥機」「流動層乾燥機」⇒2022年3月23日時点で各タイプ名をGoogle検索した際、最上位に表示されるメーカーの商品。