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触媒

触媒は化学反応の速度を高めたり、目的の反応を進みやすくしたりする材料です。石油精製や化学品製造、排ガス浄化、燃料電池など幅広い分野で使われています。

触媒の性能は表面積や活性成分の分散状態などに左右されます。そのため乾燥工程の条件によっては、触媒の活性や品質に影響が出ることも。粒子の破損や細孔構造の変化を防ぐには、触媒の性質に合った乾燥方法を選ぶことが重要です。

触媒の種類と乾燥時の注意点

触媒にはさまざまな種類があり、それぞれ性質や用途が異なります。代表的なものが貴金属触媒、金属酸化物触媒、ゼオライト触媒、担持触媒です。乾燥時の注意点も異なるため、触媒の特性を踏まえて乾燥条件を設定する必要があります。

貴金属触媒

貴金属触媒は、白金・パラジウム・ロジウム・ルテニウムなどの貴金属を活性成分に使う触媒です。自動車の排ガス浄化に用いる三元触媒のほか、水素製造や石油化学のプロセスなどにも使われています。

貴金属は少量でも高い触媒活性を示す一方で、材料コストが高い点が特徴です。乾燥時の粒子破損や材料ロスを抑えることは、品質だけでなく生産性を維持するうえでも重要になります。低温で均一に乾燥できることや、搬送時に粒子へ過度な負荷をかけないことがポイントです。

金属酸化物触媒

金属酸化物触媒は、酸化バナジウム・酸化チタン・酸化亜鉛などの金属酸化物を活性成分とする触媒です。硫酸製造や脱硝、光触媒、部分酸化反応など幅広い用途で使われています。

金属酸化物は比較的耐熱性に優れていますが、乾燥時の急激な温度変化によって微細なクラックが生じる場合があります。粒子径や比表面積は触媒活性にも関わるため、割れや微粉の発生を抑えながら乾燥できる方式が適しています。

ゼオライト触媒

ゼオライトは細かな細孔を持つアルミノケイ酸塩の結晶です。分子ふるい、イオン交換、酸触媒などの性質を持ち、石油化学の分解・改質や排ガス処理などに利用されています。

ゼオライトは細孔構造が重要な材料です。乾燥条件によっては細孔構造や水分の除去状態に影響が出るため、温度や乾燥速度の管理が欠かせません。急激に乾燥させるのではなく、材料の状態を確認しながら均一に水分を除去できる方式が向いています。

担持触媒

担持触媒は、活性成分をアルミナ・シリカ・活性炭などの担体表面に分散させた触媒です。活性成分を効率よく利用できるほか、担体によって機械的強度や熱安定性を確保できる点も特徴です。

担持触媒では、担体の含水率だけでなく、活性成分を担持した後の乾燥条件も重要です。特に含浸法で製造する場合は、乾燥速度によって活性成分の分布が変化することがあります。活性成分を均一に分散させるためにも、乾燥条件を適切に管理することが大切です。

触媒を乾燥させる乾燥機選びのポイント

触媒用の乾燥機を選ぶときは、粒子への負担、温度や乾燥時間の制御、コンタミネーション対策の3点を確認しましょう。

粒子の破損を抑えたい場合は、材料への機械的な負荷が小さい乾燥方式が適しています。緩やかに材料を動かしながら加熱できる振動乾燥機や振動流動層は、粒子の形状や細孔構造への影響を抑えたい用途に向いています。

温度管理も重要なポイントです。活性成分が熱に弱い場合は、低温で均一に乾燥できる方式を検討しましょう。真空乾燥や低温の間接加熱を利用すれば、材料への熱負荷を抑えながら水分を除去できます。バッチごとに異なる触媒を扱う工程では、洗浄しやすい構造かどうかも確認しておきたいところです。

導入前には試験機を使って実材料で乾燥試験を行うと、機種を選びやすくなります。目標含水率や処理時間だけでなく、乾燥後の粒子形状や触媒性能への影響も確認しておくと安心です。実際の材料で条件を検証してから導入することで、量産時のトラブルも抑えやすくなります。

工業用乾燥機の導入前に
乾燥タイプ別の性能比較

導入したい目的から選ぶ
おすすめ振動乾燥機3選

乾燥ムラや含水率ばらつき、処理量不足、洗浄性、コンタミ対策など、振動乾燥機選びでは原料特性や工程課題に合わせて選ぶことが重要です。用途に合わない装置を選ぶと、品質不安や生産ラインのボトルネックにつながります。今回は、目的に合わせて選べるおすすめの振動乾燥機3選をご紹介します。

ナノ粒子・スラリー・溶剤系
難材料を乾燥したいなら
振動乾燥機
(中央化工機)

引用元HP:中央化工機公式サイト
https://www.chuokakohki.co.jp/dryer.html

特徴

ナノ粒子やスラリーにも対応しやすい
ナノ粒子やスラリー、ペースト状原料など、一般的な乾燥機では扱いにくい材料に対応。脱液・乾燥を含めた工程設計もしやすい。

コンタミ・洗浄性・溶剤対応に強い
密閉構造で有機溶剤を回収しやすく、内部構造もシンプル。洗浄・サニタリー化やGMP対応まで考えたい現場に向く。

公式HPで特徴を詳しく見る

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幅広い粉粒体を
連続処理したいなら
振動乾燥機
(奈良機械製作所)

引用元HP:奈良機械製作所公式サイト
https://www.nara-m.co.jp/media/products/a35

特徴

乾燥・冷却を1台で連続処理
振動と送風で材料を流動化しながら搬送。乾燥と冷却を連続処理できるため、大量処理やライン化を進めたい現場に向く。

粒度差・比重差があってもムラを抑えやすい
粒度差や比重差のある材料もまんべんなく流動化。滞留時間や温度・水分を調整しやすく、品質管理を重視する工程に向く。

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付着しやすい粒状材を
バッチ乾燥したいなら
乾燥器シリーズ
(ヤマト機販)

引用元HP:ヤマト機販公式サイト
https://www.yamato-kihan.jp/product/dry/vibration_dryer.html

特徴

機内残や乾燥ムラを抑えやすい
円筒缶体の振動とジャケット加熱によるバッチ乾燥。デッドスペースが少なく、機内残や乾燥ムラを抑えたい材料に向く。

スラリー・ペースト・溶剤系にも対応
セラミックススラリー、酸化物ペースト、金属粉、樹脂ビーズなどに対応。付着しやすい材料や粒状材を扱う工程で検討しやすい。

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